2011年1月27日木曜日

ちょっとみなさん、考えませんか?

卒業生、現存の生徒、保護者の皆様。

ちょっと考えてみませんか?

「TPP」の事です。

ずっと、ニュースなどではとりあげられてますが、

みなさん、考えてみたことはおありでしょうか?

平たく申し上げれば、

太平洋地域での自由貿易協定ですね。

これに加入した国家は、互いに自由貿易を行うことができる、

ってわけです。

今は、各国が「関税自主権」をもって、

自国の産業を保護している状態なのですが、

うーん。分かり辛いですね。

こういうことです。

実際はちがいますが、あくまで例をあげると、、、

日本はお米が大事ですね。

日本の農家の方が、がんばって、お米を作っています。

そのお米を我々日本人は食べているわけです。

さて、もうひとつ、忘れてはいけないことがあります。

外国のものって安いですよね。

特に、中国なんかはなんでも安い。

中国ではお米作ってないの?

作ってます。では、なんで、中国のお米って、食べる機会がないの?

こういうことなのです。

日本のお米は、例えばですよ。例えば。


日本のお米 ¥1000

中国のお米 同じ量で¥500 でも、「税金」¥1500 ⇒¥2000


という感じです。

わかりますか?外国の商品に対して、

自分の国の中で売る値段を調整する権利を持っているんです。

これを、「関税自主権」といいます。


でも、もうちょい考えなきゃいけません。

逆もあるんじゃないの?と思ったあなた!賢い。


例えば、日本の車をアメリカで売ろうとした場合、

アメリカは日本の車よりもアメリカの車を売ろうとするため、

関税をかけて、日本で買うよりも割高になるわけです。


そうなんです。いい面もあれば、悪い面もあるんです。


こればっかりは、やってみないとわかりませんが、

例えば、日本のお米は中国のお米に負けてしまうかもしれないし、

日本の車は、アメリカの車を圧倒するかもしれない。


全て、「かもしれない」だから、困っているのですね~。


実際、国のリーダーである、政治家のみなさんも

真っ二つに割れているのが今のところです。


ところで、考えたりもするのです。

ここからは中学生以上対象になるのですが…。


日本は、幕末において、日米通商修好条約という、

「不平等条約」を締結⇒撤廃にえらい苦労する。

という歴史がありました。

現に、政治家にも、これを言ってる人がいます。

「関税自主権と国防が国家の根本だ!」と。

いつも、寝癖がついているあの人の言葉です。


解りますが、日本は幕末ではないし、

産業革命も迎えていないわけではないし、

ちょっとな~とか思ったりもします。


僕が言いたいのは、特にこれからの世界を担う

君たちに言いたいのは、これからなんですけどね。


TPPで、自由貿易になるのは、実際やってみないとワカラン。

↑ これ、僕の意見です。

だって、隣の韓国はヨーロッパやアメリカと独自に、

自由貿易協定を締結して、経済的に飛躍しているんですよ。

相手を意識しないわけにいかないじゃないですか?

グローバル化って叫ばれてる中で、日本だけは独自の道を…!

とは、なかなかいかんでしょう。

でもな~日本の農業はどうなるかな~とか、

ってことで、実際やってみないと、ってのが僕の意見です。

でも!でも!


世界の経済だけの話じゃないんです。

ここ、すごい大事。

TPPの中には、貿易だけではなくて、

「人の往来を自由にする」という項目があるのですよ!!


まだ、中国はTPPには参加するかどうかはわかりませんが、

仮に日本がTPPに加盟します~、

中国も追っかけ加盟します~となったとします。


中国人、インドネシア人、その他の人たちが、

こぞって日本へ…。まぁ、現実的ではないとしても、

知識階級、大学を出ているエリート層は各国にいるわけでして、

中国やインドネシア本国と、日本の賃金の格差を

十分に熟知しているわけですね。


現実的に考えて、中国、インドネシアの10%…、

いやいや、10%も来るわけない。1%、いやいや、

100人に一人も来たら大変。

そんじゃ0,1%!これなら、ちょっとはありうるか~?

と思って計算したら…。

なんと。

中国で13億、インドネシアで2億、少なく見積もってです。

億以下切り捨てで。ひどい大雑把ですけどね。

15億の10%⇒1億5000万

15億の1% ⇒1500万

15億の0,1%⇒150万

0,1%で150万!!!!

150万人もの人が日本で働いたら、

今の若者はどうなっちゃうのよ~!

ってことなんですよね。

毎回のように、冗談ともつかず、

「きみらは将来、マックでバイトするのも難しくなるかもね!」

って言ったりしてますけど、

これは、冗談じゃなくなる世の中が来るかもしれませんなぁ。


はい、そこのあなた、そこの君。

北京大学という、東大より優秀な人材が押し寄せてくる昨今、

それでも、自分を労働力として使ったほうがいいと、

胸を張って言うことができますか?


歴史は繰り返す。


幕末には、みんな世の中がひっくり返るなんてことは、

予想すらできなかった。

でも、今の我々は、歴史を学んでいます。

力は足りないけど、ほんの少しだけ、

予想の真似事はできるはず。


これを読んでいただいている、お母さん、お父さん。

お願いです。

少しでも、世の中が変わりつつあることを認識し、

また、他の人にもお話していただけないものでしょうか?


「小学生のうちはね~、子供に好きなことをさせてあげたいの」

なんて、言ってるのは、

幕末に、

「おら、農民だから関係ねー」と言ってて、

時代の荒波に飲み込まれていった人たちと同じです。


確かに、色々なアドバイスを各方面から頂いています。

「厳しすぎる」とか、「もっと優しく」とか。

正直、今年からは、優しくいこうと思ってます。


ですが、忘れないでください。

僕の根底にあるのは、時代が変化しているなぁという、

「危機感」です。


警鐘は鳴らし続けるつもりです。

非情かもしれませんが、僕は神ではありませんので、

手の長さには限界があります。

助けてあげられる範囲には限界があります。

でも、セミナーで知り合ったみんなには、

ぜひ、幸せを、苦労をなるべくせずに掴んでほしいのです。


ノアの箱舟になれればいいなぁ、と思ってます。

TPP、目を離さず見守っていきましょうね。

0 件のコメント: