2009年11月30日月曜日

坂の上の雲

随分以前にこの作品は一度読んだのですが、
NHKのスペシャルドラマ「坂の上の雲」、

やっぱりいいですね!('∇')

まことに小さな国が開国期を迎えようとしている。

↑イイ!(゜▽゜;) 素晴らしくいいコピーです!

明治維新のときに外国を視察したのを皮切りに、
日本は、外国文化をただ、言わば、
「コピー」してきたわけですね。

とてつもない、言葉にはできないほどの、
カルチャーショックだったでしょうね。

街にはガス燈が点り、鉄の馬車が走っている。
見慣れない服を着た人達に招かれて、
ダンスパーティーに出席する・・・。

それを、極めて短期間の間に、
「これでもか!」とばかりに、日本人は全て真似したわけですね。

銀座や新橋に、外国にあるような街を作り、
外国の武器を買い漁り、コピーをしていく。
そんな中に、横須賀に展示されている戦艦「三笠」もありました。

しかし、特筆すべきは、素晴らしいことは(´;ω;`)
ほんっとに素晴らしいことは。

財政も政治もメチャクチャな中で、日本政府は
教育に力を注いだのです。
その象徴として建てられたのが、今の「東京大学」です。
そして、軍隊教育にも力を注ぐべく、
士官学校を、何もない状態から、まさに、
「格好から」真似して、そこからスタートしたのですね。

これも、ある意味日本人らしいなぁと。
武器もない、あっても、使い方が解らない。
それは、そうですね。マニュアルは外国語です。
でも、真っ先に制服を揃えてしまえ!と。

日本人は、ある意味、見得で進歩していったのかもしれません。
もちろん、とてつもない危機感はあったはずです。
隣国の中国は、欧米諸国によって、ほぼ滅亡という
危難に立たされていたのですから。

話を元に戻します。

とにかく、すごい勢いで欧米文化を「真似」していきます。
この当時、向こうの人達は日本人の事を
「サル」と呼んでいたらしいですね。
「猿真似がうまい人種」という意味で、侮蔑されていたようです。

でも、その貪欲なまでの「猿真似」が、
また、欧米列強に無理矢理にでも肩を並べようとした、
そのプライドが、現在の日本を築いたんですね。

小学生には難しい文章になってしまいましたが、
僕たちの住む日本という国は、
昔は、本当に小さい貧乏な国だったということ、
世界から、見向きもされない国であったということ、
でも、みんなと同じ、日本の人達が、
本当に頑張って、世界と肩を並べる国になったということを
わかってくれれば、今はいいかと思います。

こういうドラマを是非、生徒諸君には見て欲しいなぁ。

我々日本人が、本当は心の底に持っている、
本当の強さとか、頑張るっていう気持ちを
後押ししてくれるお話だと思います。

日本人、日本人と僕が言うのは、
中国に行ったときのあまりに強烈な印象がずっと残っているから。

大学のゼミで初めて中国を訪れたとき、
中国人のガイドさんに連れられていったのが、
名前は忘れましたが、戦争の記念館。

そこには、とてつもなく大きな石碑が立っていて、
あるスローガンが刻まれています。
そこに曰く、

「国恥記念日を忘れるな」

日本が、中国と戦争状態に突入したときが、
中国では、なんと、国民の記念日になっているんですね・・。
(間違っていたら、申し訳ありません<(_ _)>確かガイドさんの説明では・・)

細部は定かではありませんが、
大きな石碑、というか、記念塔みたいなものと、
日本軍が引き起こした戦争によって、壊滅した街がそのままの形で
残されています。

我々は、歴史の上に立っているんだな・・・と。
加害者は忘れても、
自分のお祖父さんやお祖母さんを殺された事実、
子供や孫を殺された事実、
戦車で家を踏み潰された事実は消えないんだな、と、
当たり前の事に気づかされたものです。

今を生きる我々日本人が、戦争を引き起こしたのではありません。
でも、それは、全く関係のない事でもありません。

現に、「国恥記念日」のある中国や、
慰安婦問題の残っているアジア諸国の人々からは、
現代の日本が持つ問題として、今に持ち越されています。

そして、そういう国の人達は強烈な「愛国心」を持っている
ことを忘れてはいけないと思ったのです。
自分の身は自分で守らなければいけないと思ったのです。

現代の日本は、憲法によって、他国との交戦すら認めない
非戦国家です。
これは、本当に世界に誇れることだと思います。

でも、だからこそ。

この非戦国家日本が、決して卑屈にはならず、
武力に頼らず、世界と対等に肩を並べることのできる
大国日本でいなければいけないと思います。

熱い心と教育。
そして、チームワークとは、自分のポジションを守りきってこそ
成立するものだということを、
みんな、解っていてください。

自分の守るべき場所を守らずして、
他人の領分に足を踏み入れるのは、単なるお節介です。

では、小学生、中学生の君たちが、今、守るべきものは?
家族?
友達?

なんでもいいですが、
まずは自分で食うに困らぬ生活を築くこと。
今の君たちに一番大事なのは、
まずは、自分を守る力をつけることだと、
僕は考えます。

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