2009年12月4日金曜日

高校の無償化について。

今日は、高校の無償化について僕の意見です。

結論から言うと、僕は反対です。

理由は、この政策を実施した場合、
正直、何かが変わるとは思えないからです。
また、お金を使うべきところを間違えていると思います。

お金を使うべきところ、ならば。

言い方が角が立つのは申し訳ありません。
しかし、これは是非言いたいのです。

だって、おかしくありませんか?

小学校のころから一生懸命勉強して、
唇を噛み締めながら、踏ん張って、
自分の希望する道を歩み続けるものと、

「勉強なんかしたくね~」と言って、
遊びに時間を費やしてきた者を同じ扱いにするのは・・・
あるべき姿とは思えません。

中学受験の子供達を見てきて、
心の底から、そう思います。

小学5年生とかの時分から、
夏休みの朝8時には勉強のために家を出るんです。

これが、正しい子供の姿だとか、そんな議論をしたいのではありません。
ただ、こういう小学生もいるのだということ。
彼らは、同情してほしいなんて、これっぽっちも思っていません。
ただ、目標に向かって、先の見えない道を
邁進しているのです。

そして、その中には家庭の問題を抱えている子もいれば、
一番興味があるのは「ゲーム」という、普通の子達もいます。
特殊ではないのです。普通の子供なんです。

そんな子供の中には、
「世の中をなんとかしたい」とか、
「病院でずっと病気と闘っているお爺ちゃんを助けたい」とか、
「石油に代わるエネルギーを発明したい」
という、夢を持った立派な人達がいます。

誰だって、さぼりたいですよ。楽したいです。
中学受験をする小学生が勉強が好きだと思っているなら、
それは間違っています。

だからといって、勉強ができる=偉い
なんていうことは全く言うつもりはありません。

ただ、努力しているものに投資するのは、
間違っていないと思うのですが。

残酷なことですが、努力したものが全て報われるとは
限りません。しかし。
「勉強なんて興味ね~」って言ってる高校生よりは、
「俺が世の中をなんとかしてみせる」って
考えている子供にお金を使う道を、
僕は選択してほしいと思います。

教育とは、全ての人に「施してあげる」ことではないと思います。

むしろこの政策は、自立するということを考える機会すら
奪ってしまうのではないかと思っています。

だって、
勉強する意思のない者だっているんですよ?
高校の退学者の数を考えてみれば明白ですよね。

お金というのは、大事なものでしょう?
ならば、本当に勉強したい人にお金を投資するべきでしょう。

はっきり言って、税金の無駄遣いだと思います。


ここまでは批判です。
批判は無責任にできるもの。
誰にでもできるものです。

僕は、こうするべきだと考えます。

確かに、目標をもって、早い段階から
高い次元の目標をもって、歩き続ける人は立派です。
しかし、家庭の事情などで、勉学に時間を費やすことが
困難だった人も確かに存在するでしょう。

高校生になってから、やっと目標を見つけられる人もいます。

色々な人達がいる。
これを認めた上で、

何千億円という国家予算を、ばら撒くのならば、
そのお金を、

大学の研究機関に半分。
奨学金の充実に半分。

投資するべきだと思います。

なんで、ほとんどの子供達が携帯をもってる時代に、
全ての高校生に投資するのでしょうか?

自分の小遣い稼ぎのために、バイトをしている
高校生に国家予算を割くことのどこに名分が?

これは、単純な問題ではなく、
国民全員が考えるべき問題だと思います。

子育て支援とか、そんな問題を超越した、
国家の教育の方針として。

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