2009年12月23日水曜日

ずっと、気になっていた言葉。

ずっと気になっていた言葉があるんです。

二つあげます。

「家庭の事情で休ませてください」
「今日、遅れます」

言うまでもなく、お休みと遅刻の連絡ですが・・。

上の方は、親御さんのおっしゃられた言葉。
下は、生徒のメールです。

休むな、遅刻するな、って言うんじゃないんですが、
いや、自分が合ってるかどうかすら定かではないのですが。

僕の認識では、「家庭の事情」って、
事情の説明になっていなくないですか?(;´ρ`)

毎回、これを聞くたびに、実は、
「うーん・・・」と思っていたんです。

学校を休むときも、「家庭の事情」、同じ事を言っているのでしょうか?

小中学生の休む理由なんて、
学校に行くのが仕事なわけで、体調が悪いことを除けば、
全て家庭の事情になるわけで・・。

社会に出たら、絶対に家庭の事情じゃ許されませんよね?
いや、許される会社、社会もあるかもしれません。
しかし、
理由もロクに聞かないで、
「はい、わかりました」
で、休みを許される人って、悲しくないですか?
いなくても変わらないってことでは?

しっかりと説明してほしいです。僕は。
例えば、
「今日はお母さんの誕生日なので、食事に出かけるんです」
「一年ぶりにおばあちゃんが家に来ているので、
 今日はお休みさせてほしいんです」

家族を大切にするというのは、素晴らしい事です。
ただし、

小学生ならば!

中学生になって、
「家族旅行に行くから、休みます」
って、何度か言われたことあります。
僕は、ものすごく心の中で失望しています。
いや、むしろ、正面切って言っていますね。

これは、僕の根本的な考え。

小学生までは、自分と家族のことを考えればいいです。
つまり、思い出を沢山作ってください。

中学生になったら、将来、社会に貢献することを考えてください。
自分に投資してください。我慢を覚えてください。

中学生になって、家族旅行に行きたい?
幼いにもほどがある。
お父さんやお母さんとまだ一緒に居て楽しいんですか?

中学生~大学生にいたるまで、
僕は、心を成長させるものは、

飢餓感だと思います。

常に悩んで、常に満たされないで、
常に不安を持っている。

だからこそ、もがいて、失敗して、
一人では解決できないことを知る。

それこそが正しい姿だと思います。

それを、大人が、
悩みを解消して、なんらかの手段を使って、
満たせてあげようとして。

過保護?いやいや、そんな美しいものじゃありません。

「禍」保護ですね。

ニートってナンデスカ?
登校拒否ってナンデスカ?
家庭内暴力ってナンデスカ?

禍保護の代償ですね。

ずっと、禍保護をして育てたら、心は真っ直ぐ育ちません。

実例があるじゃないですか。
ほんとにオメデタイ、素晴らしい考えの人が。

就職できない、会社の人とうまくつきあえない、
だから会社を転々とする。長続きしない。
どんどん、会社には就職しにくくなる。

「こんなになったのは家に特殊な事情があったからだ」
「上司が悪い、話を聞いてくれない」
「俺を受け入れてくれない社会が悪い」

どうしようもない甘ったれさんですが、
禍保護の家庭に育ったら、そうなっちゃうでしょうね。
餌を与えられ続けて育てられて、
弱肉強食の世界に、なんの訓練もなしに、
放り出されるわけですからね。
うまくいかなくて当然。

そのシグナルは小、中学生のころから出ています。
しかも、親御さんの方から先に。

「子供が、塾に行きたくないって言って、困っているんです」
何度か言われたことがあります。

これ、要注意だと思います。禍保護の。

だって、考えてみてください。
塾、なんです。あえて、嫌いなことをやらせるところでしょう?
基本的には、行きたくないのに決まってます。


僕は、絶対に嘘をつかないということを約束事にしています。
このままじゃ、成績が伸びない子に、
「今のままでいいぞ、頑張れ」なんて、絶対言いません。

これは、僕が書いた手紙と、親御さんからのリアクションです。

提出物、宿題を全くできない子だったので、
親御さんと連絡帳をやりとりしていたんです。
この時点でおかしいですが(;´ρ`)
僕は、以下のように書きました。

「お子さんの言葉への理解力ですが、
小学生レベルで成長が止まっちゃっています。」

その日、即電話。
しかも、完全にキレてます。

「馬鹿にするのもいい加減にしろ!」
「うちの子は障害者じゃないよ!」

「・・・・・。」

まぁ、百歩譲って、言い方が悪かったかもしれませんが、
正直、「何だかなぁ」って感じでした。
むしろ、かわいそうだなぁと。

誰かは、一切問題ないんです。
ただ、こういう子って何人か見てるんです。

そして共通点に気づいてしまったんです。

「提出物を一切期限内に提出できない。」

これ、危ないんですよね~。
何とかなると思っているのか、
単なる怠け心なのか。

他にも共通点があるんですよね。

他の生徒との協調性がない。
金額の大小に関わらず、お金の貸し借りをする。

まぁ、所謂、「トラブルメーカー」ですね。

一番大事な、我慢ができないのですから、
当然でしょう。

まずは、義務を果たしましょう。
権利はその次に。

僕は、
「こっちがお金を払ってるんだから、言うこと聞いて当たり前」
みたいな勘違いされた方はお断りです。

社会に貢献できる人。
社会に必要とされる人を育てていきたいです。

いや、言うのは簡単。

誰よりも、
自分自身も必要とされる人にならければ、ですね。

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