ずっと気になっていた言葉があるんです。
二つあげます。
「家庭の事情で休ませてください」
「今日、遅れます」
言うまでもなく、お休みと遅刻の連絡ですが・・。
上の方は、親御さんのおっしゃられた言葉。
下は、生徒のメールです。
休むな、遅刻するな、って言うんじゃないんですが、
いや、自分が合ってるかどうかすら定かではないのですが。
僕の認識では、「家庭の事情」って、
事情の説明になっていなくないですか?(;´ρ`)
毎回、これを聞くたびに、実は、
「うーん・・・」と思っていたんです。
学校を休むときも、「家庭の事情」、同じ事を言っているのでしょうか?
小中学生の休む理由なんて、
学校に行くのが仕事なわけで、体調が悪いことを除けば、
全て家庭の事情になるわけで・・。
社会に出たら、絶対に家庭の事情じゃ許されませんよね?
いや、許される会社、社会もあるかもしれません。
しかし、
理由もロクに聞かないで、
「はい、わかりました」
で、休みを許される人って、悲しくないですか?
いなくても変わらないってことでは?
しっかりと説明してほしいです。僕は。
例えば、
「今日はお母さんの誕生日なので、食事に出かけるんです」
「一年ぶりにおばあちゃんが家に来ているので、
今日はお休みさせてほしいんです」
家族を大切にするというのは、素晴らしい事です。
ただし、
小学生ならば!
中学生になって、
「家族旅行に行くから、休みます」
って、何度か言われたことあります。
僕は、ものすごく心の中で失望しています。
いや、むしろ、正面切って言っていますね。
これは、僕の根本的な考え。
小学生までは、自分と家族のことを考えればいいです。
つまり、思い出を沢山作ってください。
中学生になったら、将来、社会に貢献することを考えてください。
自分に投資してください。我慢を覚えてください。
中学生になって、家族旅行に行きたい?
幼いにもほどがある。
お父さんやお母さんとまだ一緒に居て楽しいんですか?
中学生~大学生にいたるまで、
僕は、心を成長させるものは、
飢餓感だと思います。
常に悩んで、常に満たされないで、
常に不安を持っている。
だからこそ、もがいて、失敗して、
一人では解決できないことを知る。
それこそが正しい姿だと思います。
それを、大人が、
悩みを解消して、なんらかの手段を使って、
満たせてあげようとして。
過保護?いやいや、そんな美しいものじゃありません。
「禍」保護ですね。
ニートってナンデスカ?
登校拒否ってナンデスカ?
家庭内暴力ってナンデスカ?
禍保護の代償ですね。
ずっと、禍保護をして育てたら、心は真っ直ぐ育ちません。
実例があるじゃないですか。
ほんとにオメデタイ、素晴らしい考えの人が。
就職できない、会社の人とうまくつきあえない、
だから会社を転々とする。長続きしない。
どんどん、会社には就職しにくくなる。
「こんなになったのは家に特殊な事情があったからだ」
「上司が悪い、話を聞いてくれない」
「俺を受け入れてくれない社会が悪い」
どうしようもない甘ったれさんですが、
禍保護の家庭に育ったら、そうなっちゃうでしょうね。
餌を与えられ続けて育てられて、
弱肉強食の世界に、なんの訓練もなしに、
放り出されるわけですからね。
うまくいかなくて当然。
そのシグナルは小、中学生のころから出ています。
しかも、親御さんの方から先に。
「子供が、塾に行きたくないって言って、困っているんです」
何度か言われたことがあります。
これ、要注意だと思います。禍保護の。
だって、考えてみてください。
塾、なんです。あえて、嫌いなことをやらせるところでしょう?
基本的には、行きたくないのに決まってます。
僕は、絶対に嘘をつかないということを約束事にしています。
このままじゃ、成績が伸びない子に、
「今のままでいいぞ、頑張れ」なんて、絶対言いません。
これは、僕が書いた手紙と、親御さんからのリアクションです。
提出物、宿題を全くできない子だったので、
親御さんと連絡帳をやりとりしていたんです。
この時点でおかしいですが(;´ρ`)
僕は、以下のように書きました。
「お子さんの言葉への理解力ですが、
小学生レベルで成長が止まっちゃっています。」
その日、即電話。
しかも、完全にキレてます。
「馬鹿にするのもいい加減にしろ!」
「うちの子は障害者じゃないよ!」
「・・・・・。」
まぁ、百歩譲って、言い方が悪かったかもしれませんが、
正直、「何だかなぁ」って感じでした。
むしろ、かわいそうだなぁと。
誰かは、一切問題ないんです。
ただ、こういう子って何人か見てるんです。
そして共通点に気づいてしまったんです。
「提出物を一切期限内に提出できない。」
これ、危ないんですよね~。
何とかなると思っているのか、
単なる怠け心なのか。
他にも共通点があるんですよね。
他の生徒との協調性がない。
金額の大小に関わらず、お金の貸し借りをする。
まぁ、所謂、「トラブルメーカー」ですね。
一番大事な、我慢ができないのですから、
当然でしょう。
まずは、義務を果たしましょう。
権利はその次に。
僕は、
「こっちがお金を払ってるんだから、言うこと聞いて当たり前」
みたいな勘違いされた方はお断りです。
社会に貢献できる人。
社会に必要とされる人を育てていきたいです。
いや、言うのは簡単。
誰よりも、
自分自身も必要とされる人にならければ、ですね。
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