2010年1月2日土曜日

「風のガーデン」制覇!

匿名様、レスありがとうございました。
いいドラマは、いつの時代になってもいいものですね。

日ごろから、子供達には説明文について
云々言っているものですから、今日は、僕の感想文を
この場を借りて、発表したいと思います。
(しまった、自分でハードルを・・・)

この作品だけではなく、「北の国から」、「優しい時間」
所謂、倉本作品の富良野三部作には、一貫してあるテーマが
描かれています。
それは、「家族」です。
また、それぞれに副題が設けてあるように思います。
「北の国から」は、「成長」。
「優しい時間」は「再生」。
そして、「風のガーデン」は、「人生最後の時と場所」。
北海道、富良野の美しい大自然を背景に、
これらの作品は、ドラマというよりも、長時間の映画を見ている
ような気持ちにさせられます。
北海道の雄大な自然に、とてつもない魅力を感じます。

また、これらの作品に、なぜ、共感を覚えるのか。
理由の一つは、人間の弱さが露呈されているからでしょう。
妻に浮気をされて、すごすごと故郷に帰ってきた父親や、
自分の母親を事故で死なせてしまい、父親に勘当された息子、
孤独を恐れるあまり、恋愛にその寂しさを求め、
家族を分散させてしまった父親であったりするんですね。

人間は決して強くはありません。
でも、そんなに弱くもありません。

そんな人間の対照の存在として、自然が描かれています。
大自然は、人に少しだけ優しく、恩恵を与えてくれますが、
ほとんどの場合、人にとっては脅威です。
そんな、絶対に勝てない大自然を相手に戦い、
時にはその恩恵に与りながら、成長していく
弱い存在である人間の姿に、きっと、見るものは共感するのでしょう。

美男美女の単調なラブストーリーなどではなく、
家族を中心に、時には支えあい、時には誤解しながらも、
一生懸命に生きる人間のストーリーが、そこにはあります。

全くもって、子供向けのドラマではありませんが、
僕は、子供達に、いつかこのドラマを見てもらいたいな、と思います。
家族の絆、大自然の雄大さ、そして、何よりも「人間」。
前にも書いたかもしれませんが、僕が北海道のことを好きなのは、
大自然の中に、そんなに遠くない昔の誰かが、
一歩一歩つけていった足跡が見れるからです。

今を生きる自分たちは、どんな足跡を残せるでしょうか。
何らかの足跡を残したいですね。

一生懸命に生きた人ならば、
小さな、他の人に気付かれない様な、足跡かも知れないですけど、
その足跡は輝いて見えるでしょう。

僕は、自分の元に集まってくれる生徒達に、
そんな足跡を残せる人になってほしいと思います。

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