2010年1月11日月曜日

啓蒙。

横須賀の事を先日書きましたが、
それを書くにあたり、横須賀の事を調べてみました。

すると、ネットの中で気になる言葉が。

「B」

部落、の隠語だそうです。

部落、同和問題教育については、ものすごく
地域による温度差があるようです。

横須賀では、小中学校でその言葉を聞くことすらないでしょう。
禁忌、タブーとしての扱いなんでしょうか。
関西方面では、今もこの劣悪な思想が濃く残っているところがあって、
小中学校から、教育を施す地域があるようです。

うちの生徒にも解るように、簡単に説明しましょう。

今の日本人は、喜んでお肉を食べますが、
昔の人達は全く違いました。
有名な川柳があります。(歌のようなもの)

「楊貴妃はきれいな顔して豚を食い」

楊貴妃(世界の三大美女の一人と言われています)は、
きれいな顔してる割には、豚を食べるんだよ。

…そのまんまですが。要は、不思議だったというか、
昔の日本人からしてみれば、理解できないことだったのですね。

日本では、神道、仏教という宗教が高い割合で信仰されてきました。
その両方で、動物を殺したり、血をみることは良くないこと、
とされてきたんですね。
ちなみに、神道(神社)、仏教(寺)です。

この考え方が昔から色濃く残っていて、
動物の解体や、革を扱う人達は、それをしない人達からしてみると、
下品だ、とか、汚い、とか、人間じゃないみたいな扱いを受けたんです。

でも、革製品の重要性とか、便利さを人は知っていました。
徳川家康は、革製品を扱う人達の頭領に、帯刀を許し、
侍として扱っていたほどですから。

ですが、徳川幕府は、この色濃く残っていた「差別思想」を
農民の不満の捌け口としても利用したようです。
「君たちより、下の身分の人達もいるんだからね!」
という具合に。

現代になって、それがまだ影を落としているんですね。
こんな話も、少なくはありますが、実際にあります。


結婚の約束をしていたAさんとBさん。
お互いの実家に行ってあいさつをして、
秒読みの段階。
今日もAさんはBさんの家に行って、式の打ち合わせをしようと
したところに、Bさんから電話が。

B「お父さんと、お母さんが、もうAには会いたくないって」
A「なんで!?」
B「AがX部落の出身だから…だって。」


そんなレベルの事が今でも残っているんです。
信じられますか?

知らない、というのは僕は罪だと思います。
他人の痛みを自分の痛みとして捉えられる人になってほしいです。

今回のテーマ、「啓蒙」とは、
蒙を啓く。古い考えを捨てさせ、新しい風をいれることです。

同和問題は、日本の闇の歴史です。

僕は、本当にくだらない考え方だと思います。
人間は、生まれや、親によって判断されるのではなく、

心と能力によって、評価されるべきでしょう。

僕は、平等主義者などではありません。
努力をしたものと、そうでないものが平等に扱われる社会なんて、
それこそ有り得ない。

また、生まれながらにして、ハンデを持っている方に、
世の中平等です!なんて、あまりに残酷すぎる。

生まれながらにして、お金持ちもいれば、貧乏人もいる。
親がそろっている人もいれば、そうでない人もいる。
平等なんかじゃないでしょう。

でも、だからこそ。

勉強して、心と能力に磨きをかけて、
自分の運命を切り開いていくべきでしょう。

もしも、周りに、今回のような旧い習慣に囚われている人がいたら、
あなたが、蒙を啓いてさしあげてください。

0 件のコメント: