あまりにいい言葉だなぁと思ったので、
「人間という生きものは矛盾の塊りなんだよ。
死ぬがために生まれてきて、
死ぬがために毎日飯を食って・・・
そうでしょう、こんな矛盾の存在というのはないんだ。
そういう矛盾だらけの人間が形成している
社会もまた矛盾の世界なんだよ、すべてが。
~中略~
・・・ただ理屈でもって全部割り切ってしまおうとすれば、
もともと矛盾の存在である人間がつくっている
社会の苦痛とか、苦悩とか、苦悶とか、
傷跡とかというのはひろがるばかりなんだよ。
矛盾人間のつくっている矛盾社会なんだから、
それに適応したやりかたで人間の社会というものは
進歩させていかなきゃならない。
科学的に、理論的にすべてを律してしまおうとしたら、
人間の社会というものはものすごく
不幸なものになっていくわけですよ。
必ずしも白と黒に割り切れるものではない。
その中間の色というものもあるということですよ。
池波正太郎著「男の作法」より
このことを、
「融通」
である、と先生はおっしゃっています。
いや・・・ものすごく、なんというか、
含蓄のある言葉ですね(;´ρ`)
重い。
経験とか、知性とか、そういうものが
全て滲み出ている言葉です。
こんな言葉を、人の言葉を借りずに、
自分の言葉として
言えるようになるまで、どれくらいかかるでしょうか。
さて、感動してるばかりでは仕方ないo(`ω´*)o
「融通」って、すごく大事です。
こう決めたんだから、こうするんだよ!
ばかりでは、確かに、ものごとはうまくいきません。
しかし、「融通」ばかりでは、人間はダメになる。
矛盾社会だからこそでしょうね。
・・・今回は長いですが・・・ヽ(゜ー゜;)ノ
例えば、部活動。
僕は、中学1、2年生時にやることは
素晴らしいことだと思います。
部活動から得られることは、
とてつもなく大きく、多いでしょう。
また、脳の発達にもいいはずです。
しかーし、(ノ ゜Д゜)ノ ==== ┻━━┻
だからこそ、3年生になったら、
それこそ勉強一筋に励まなきゃいけないんですよ。
僕が、これができないなら、スポーツ、
部活なんかやめちまえ!というのは、以下の理由なのです。
①、3年生になってすぐに引退できない。
公立中学校の部活動の引退は遅すぎます。
ほとんどの部活が夏の大会で引退でしょ?
遅い!
進学校なら、春の大会で引退です。
中3の夏の終わりまで部活って・・・。
いや、気持ちはワカリマス。
みんなと最後までやりたいでしょ?
でも。
中3になったら、受験モードにならなきゃ(;´ρ`)
「僕は、私は、2年生で引退します。」
って、言う強さがあるなら、大いにやってください。
②、「遊び」のなかの一つとしての部活。
よくいるんですよ。このケースが。
「僕は、真剣にサッカーやってるんですよ!」
って言いながら、休みの日に家でゲームやってる。
こういうタイプの人に限って、自分が弱いものだから、
部活を勉強しないことの言い訳にする。
こういう会話は家でありませんか?
母「部活、大変なのはわかるけど、勉強は?」
子「それどころじゃないよ。明日も朝練だよ。」
大変なんだろうけど、自分の好きで
やってることなんじゃないの?
本気でやってるなら、こう言いなさいよ。
「勉強も絶対がんばるから、部活も応援してよ!」
これなら、文句のつけようがないだろう。
横須賀市の公立中学校で、
主要5教科でオール5すら取れないで、
部活なんか。
厳しい言い方するけども。
語ってんじゃないよ。
「文武両道?」
江戸時代じゃないんだよ。
いや、できれば素晴らしい。
それこそ文句はないですよ。
歴史上の人物で、文武両道、両立させた人は
沢山いますよ。
でもね、みんな、一番大事なことを忘れるなよ。
有名な人ってのは、数少ないから有名なんだ。
それに、これも忘れるな。
そんな人達は、何かを犠牲にしている。
少なくとも、趣味はゲームです('∇')
なんて、人は一人もいないよ。
趣味を持つなって言うのではないです。
京セラの会長さんは、
ボーっとするのも予定をいれて、真剣にボーっと
するんだそうですよ。
時間は大会社の社長だろうと、どこかの国の
大統領だろうと、ホームレスの人だろうと、
君達であろうとも、平等なんだ。
勉強はそこそこします。部活はてきとーにやります。
だって、疲れるし、ゲームしたいし、恋愛もしたいし、
音楽も聴きたい。友達と遊びにも行きたいです。
・⌒ヾ(*´_`)
そんな人、いたよ。
ダヴィンチとかね。
数学者で哲学者で、芸術家で、科学者で、
発明家で、スポーツさせたら、
オリンピック選手みたいな人。
自分が、ダヴィンチとかラファエロに負けない自信が
あるなら、全部に手を出せばいい。
でもね、彼は、天才なんだよね。
人類の憧れなのさ。
そうではない、我々凡人は、
どこかで何かを犠牲にしないと、
我慢しないと、成功することはできないさ。
そういうこと言うヤツの延長が、
世の中には溢れかえっているいるんだよ。
25~40歳ぐらいの人でね。
「出会いがなくて、縁がなくて、結婚できません」
とか、
「仕事が忙しくて、恋愛なんかできません」
・⌒ヾ(*´_`)
そういう連中に限って、休みの日は何してます?
って聞くと。
「体を休めてます。」とか、
「家でゲームしてます。」とかさ。
家でゲームしてて、出会いなんかあるわけないじゃん。
小学生だってわかるでしょ?
いいかな?こんな大人になっちゃいけないよ。
だから、今から言い訳することに慣れちゃいけないよ。
同じことだよ。
「試合があって、勉強できません」
「出会いがなくて、結婚できません」
ただの言い訳。
「先生、融通きかせてくださいよ~(;´ρ`)」
って、言いたい?
先に言ったでしょ?
融通って大事なことだけど、
使いどころを間違えると、大変なことになるのさ。
ダメ人間を量産することになる。
期限を守らないことを、
やらなきゃならんことをしないことを、
できないのはね・・・
「無能」、もしくは、「怠慢」というのだよ。
うちの生徒には、いないと思いたいけど、
危ないのもいるぞ~。
すぐに逃げるヤツ。
先生「日曜補修するかぁ?」
生徒「日曜、試合なんですよ。」
誰のための補修よ?
補修の意味考えろよ?
できないから補修でしょ?
まぁ、厳しいようだけどね。
僕は、自分の能力をわかっているつもり。
ここだけは。なにかというと・・・。
「地球上の人間全てを救うことはできない」
当たり前でしょ?
向上心のないヤツなんか、助けられないよ。
勉強の前には、「融通」なんてものはきかないよ。
「無能」や、「怠慢」を助けるつもりもサラサラないね。
遊びたいです。部活したいです。
でも、勉強は面倒です。自由に生きたいです。
こういうこと言うヤツが全部他人のせいにするんだよね。
結婚できない若者とか、経済的に苦しいとかさ。
自由っていうのは、ものすごい代償がつきまとうんだよ。
権利を主張するには、義務を果たさなきゃならない。
厳しくなってしまったけど、
みんなには日ごろから言ってるよね?
嘘はつかないから。
最近よく言ってるけど、
こう仮定してみて。
22歳で就職できたとする。
Aは「勉強嫌いで、勉強してません」
Bは「がんばって、○○大学に入りました」
歳の同じ二人が、例えばマックに入社したとしよう。
みんながマックの店長さんならどうする?
Aはお店でポテトあげてもらおう。
Bには、頭を使った仕事をしてもらおう
って思うでしょ?
一生、ポテト揚げたいかい?
みんな「嫌だ」って言うじゃない?
だけどさ、大人になると、ずる賢くなるんだよね。
「誰かがポテトを揚げなきゃいけないんだ」
とかさ。確かにそうだけど、まぁ言い訳だよね。
今の気持ちを持ち続けてね。
小学校、中学校のころの将来の夢は?
朝から晩までマックでポテトやハンバーガー作る人?
一日中コンビニでレジを打つ人?
この仕事が悪いって言うのではないよ。
妥協するなってこと。
都合よく、狡賢くなるなってこと。
なんでもいいから、仕事に就ければいいや・・・
なんて、今の時点で思ってないでしょ?
なら、その気持ちを持ち続けろよ。
融通は大事。でも、怠慢はイラン。
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