2009年10月16日金曜日

現役生と、OBへ。融通。

あまりにいい言葉だなぁと思ったので、

「人間という生きものは矛盾の塊りなんだよ。
死ぬがために生まれてきて、
死ぬがために毎日飯を食って・・・
そうでしょう、こんな矛盾の存在というのはないんだ。
そういう矛盾だらけの人間が形成している
社会もまた矛盾の世界なんだよ、すべてが。

~中略~

・・・ただ理屈でもって全部割り切ってしまおうとすれば、
もともと矛盾の存在である人間がつくっている
社会の苦痛とか、苦悩とか、苦悶とか、
傷跡とかというのはひろがるばかりなんだよ。

矛盾人間のつくっている矛盾社会なんだから、
それに適応したやりかたで人間の社会というものは
進歩させていかなきゃならない。
科学的に、理論的にすべてを律してしまおうとしたら、
人間の社会というものはものすごく
不幸なものになっていくわけですよ。

必ずしも白と黒に割り切れるものではない。

その中間の色というものもあるということですよ。

池波正太郎著「男の作法」より

このことを、

「融通」

である、と先生はおっしゃっています。

いや・・・ものすごく、なんというか、
含蓄のある言葉ですね(;´ρ`)

重い。

経験とか、知性とか、そういうものが
全て滲み出ている言葉です。

こんな言葉を、人の言葉を借りずに、
自分の言葉として
言えるようになるまで、どれくらいかかるでしょうか。

さて、感動してるばかりでは仕方ないo(`ω´*)o

「融通」って、すごく大事です。
こう決めたんだから、こうするんだよ!

ばかりでは、確かに、ものごとはうまくいきません。

しかし、「融通」ばかりでは、人間はダメになる。
矛盾社会だからこそでしょうね。

・・・今回は長いですが・・・ヽ(゜ー゜;)ノ

例えば、部活動。

僕は、中学1、2年生時にやることは
素晴らしいことだと思います。

部活動から得られることは、
とてつもなく大きく、多いでしょう。
また、脳の発達にもいいはずです。

しかーし、(ノ ゜Д゜)ノ ==== ┻━━┻

だからこそ、3年生になったら、
それこそ勉強一筋に励まなきゃいけないんですよ。

僕が、これができないなら、スポーツ、
部活なんかやめちまえ!というのは、以下の理由なのです。

①、3年生になってすぐに引退できない。
公立中学校の部活動の引退は遅すぎます。
ほとんどの部活が夏の大会で引退でしょ?
遅い!
進学校なら、春の大会で引退です。
中3の夏の終わりまで部活って・・・。
いや、気持ちはワカリマス。
みんなと最後までやりたいでしょ?
でも。
中3になったら、受験モードにならなきゃ(;´ρ`)
「僕は、私は、2年生で引退します。」
って、言う強さがあるなら、大いにやってください。

②、「遊び」のなかの一つとしての部活。
よくいるんですよ。このケースが。
「僕は、真剣にサッカーやってるんですよ!」
って言いながら、休みの日に家でゲームやってる。
こういうタイプの人に限って、自分が弱いものだから、
部活を勉強しないことの言い訳にする。
こういう会話は家でありませんか?

母「部活、大変なのはわかるけど、勉強は?」
子「それどころじゃないよ。明日も朝練だよ。」

大変なんだろうけど、自分の好きで
やってることなんじゃないの?
本気でやってるなら、こう言いなさいよ。

「勉強も絶対がんばるから、部活も応援してよ!」

これなら、文句のつけようがないだろう。
横須賀市の公立中学校で、
主要5教科でオール5すら取れないで、
部活なんか。
厳しい言い方するけども。
語ってんじゃないよ。

「文武両道?」
江戸時代じゃないんだよ。

いや、できれば素晴らしい。
それこそ文句はないですよ。

歴史上の人物で、文武両道、両立させた人は
沢山いますよ。
でもね、みんな、一番大事なことを忘れるなよ。

有名な人ってのは、数少ないから有名なんだ。

それに、これも忘れるな。

そんな人達は、何かを犠牲にしている。

少なくとも、趣味はゲームです('∇')
なんて、人は一人もいないよ。

趣味を持つなって言うのではないです。
京セラの会長さんは、
ボーっとするのも予定をいれて、真剣にボーっと
するんだそうですよ。
時間は大会社の社長だろうと、どこかの国の
大統領だろうと、ホームレスの人だろうと、
君達であろうとも、平等なんだ。

勉強はそこそこします。部活はてきとーにやります。
だって、疲れるし、ゲームしたいし、恋愛もしたいし、
音楽も聴きたい。友達と遊びにも行きたいです。

・⌒ヾ(*´_`)

そんな人、いたよ。
ダヴィンチとかね。
数学者で哲学者で、芸術家で、科学者で、
発明家で、スポーツさせたら、
オリンピック選手みたいな人。

自分が、ダヴィンチとかラファエロに負けない自信が
あるなら、全部に手を出せばいい。

でもね、彼は、天才なんだよね。
人類の憧れなのさ。

そうではない、我々凡人は、
どこかで何かを犠牲にしないと、
我慢しないと、成功することはできないさ。

そういうこと言うヤツの延長が、
世の中には溢れかえっているいるんだよ。

25~40歳ぐらいの人でね。

「出会いがなくて、縁がなくて、結婚できません」
とか、
「仕事が忙しくて、恋愛なんかできません」

・⌒ヾ(*´_`)

そういう連中に限って、休みの日は何してます?
って聞くと。

「体を休めてます。」とか、
「家でゲームしてます。」とかさ。

家でゲームしてて、出会いなんかあるわけないじゃん。
小学生だってわかるでしょ?

いいかな?こんな大人になっちゃいけないよ。
だから、今から言い訳することに慣れちゃいけないよ。
同じことだよ。

「試合があって、勉強できません」
「出会いがなくて、結婚できません」

ただの言い訳。

「先生、融通きかせてくださいよ~(;´ρ`)」
って、言いたい?
先に言ったでしょ?

融通って大事なことだけど、
使いどころを間違えると、大変なことになるのさ。
ダメ人間を量産することになる。

期限を守らないことを、
やらなきゃならんことをしないことを、
できないのはね・・・

「無能」、もしくは、「怠慢」というのだよ。

うちの生徒には、いないと思いたいけど、
危ないのもいるぞ~。
すぐに逃げるヤツ。

先生「日曜補修するかぁ?」
生徒「日曜、試合なんですよ。」

誰のための補修よ?
補修の意味考えろよ?
できないから補修でしょ?

まぁ、厳しいようだけどね。

僕は、自分の能力をわかっているつもり。
ここだけは。なにかというと・・・。

「地球上の人間全てを救うことはできない」

当たり前でしょ?
向上心のないヤツなんか、助けられないよ。

勉強の前には、「融通」なんてものはきかないよ。

「無能」や、「怠慢」を助けるつもりもサラサラないね。

遊びたいです。部活したいです。
でも、勉強は面倒です。自由に生きたいです。

こういうこと言うヤツが全部他人のせいにするんだよね。
結婚できない若者とか、経済的に苦しいとかさ。

自由っていうのは、ものすごい代償がつきまとうんだよ。
権利を主張するには、義務を果たさなきゃならない。

厳しくなってしまったけど、
みんなには日ごろから言ってるよね?
嘘はつかないから。
最近よく言ってるけど、
こう仮定してみて。
22歳で就職できたとする。
Aは「勉強嫌いで、勉強してません」
Bは「がんばって、○○大学に入りました」
歳の同じ二人が、例えばマックに入社したとしよう。
みんながマックの店長さんならどうする?
Aはお店でポテトあげてもらおう。
Bには、頭を使った仕事をしてもらおう
って思うでしょ?

一生、ポテト揚げたいかい?
みんな「嫌だ」って言うじゃない?

だけどさ、大人になると、ずる賢くなるんだよね。
「誰かがポテトを揚げなきゃいけないんだ」
とかさ。確かにそうだけど、まぁ言い訳だよね。

今の気持ちを持ち続けてね。
小学校、中学校のころの将来の夢は?

朝から晩までマックでポテトやハンバーガー作る人?
一日中コンビニでレジを打つ人?
この仕事が悪いって言うのではないよ。

妥協するなってこと。
都合よく、狡賢くなるなってこと。

なんでもいいから、仕事に就ければいいや・・・
なんて、今の時点で思ってないでしょ?

なら、その気持ちを持ち続けろよ。

融通は大事。でも、怠慢はイラン。









 

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