2009年10月30日金曜日

教育を語ってみる。

 僕は、究極の教育は子供に「自立」を促すことだと思います。そのためには、ある程度、「突き放す」ことが必要です。手取り足取り教えていると、その場はしのぐことができますが、長い目で見たら、きっと良くないことだと思うのです。
 うちの授業は、講義:問題練習(自習)=2:8 ぐらいだと思っています。こちらから、色々なことを言ったところで、受身の勉強をしているうちは、学力は向上しないと思うのです。ポイントだけ説明して、まずは、例題を実際に解いてみる。そこでは、正直、100%の理解は必要ないと思っています。(その辺りは今の子供達はゲームで慣れていると思います。説明書をみないで、「とりあえず」やってみて、失敗しながら、やり直ししながら、「あー、こんな感じか」と理解する。PCなどもそうですね。)で、実際に問題を解いてみる。解らなかったら、解答をさっさと見てしまう。そして、問題と解説、解答を覚える。ほとんど同じ問題をやってみる。・・・まずはこれでできますね。下にセミナーの勉強法をまとめます。

1、ポイント解説
2、例題を解く
3、問題練習
4、解らなかったら、解答を見る。⇒暗記
5、類似問題

 問題は、3⇒4の過程です。
ここで慣れていないと、「わかんなーい」となるんですね。それを通り過ぎると、「先生、教えてくれないんだもん」と、大半の子供達はイジケ始めます(笑)。ここで、教える側として言うべきことは、「解んなくてもいいから、覚えなさい」です。その後、きちんと覚えたかどうか必ずチェックする。そうしてから、類似問題を解かせる。9割の子供はできます。残りの1割の子は、一緒に解いてあげれば大丈夫です。
 ちょっと方法論になってしまいましたが、僕は「自立」を目標とするので、これは是非、言っておきたかったのです。これができるようになると、聞く前に、自分で対処するようになります。保護者の方から、「うちの子はよく質問はするんです~」と、言われることがありますが、質問というのは、ある意味、誰かの助けを求めることになりますから、必ずしも、望ましいことではないと思うのです。
 
 それと、大人として大事な事は、「子供に期待すること」だと思います。子供の前で、もちろん、謙遜でしょうが、「うちの子は出来が悪いので」という類の発言はご法度です。子供は、自然と親の期待に応えようとするものです。前の話とも関わりますが、「この子はできる」、と期待するから、突き放すこともできるのですね。ただし!くれぐれも、先のことを考えた上で「突き放す」ことと、「放任主義」は全く違いますので、勘違いなさいませんように。

 最期に、「義務を叩き込む」ことです。例えば、以前の日本なんかはどうやってモラルを培ったのか、ということです。特に、江戸を含めて、より前の時代は、「お前が家を守りなさい」これだけで良かったのですね。義務に縛られた時代ですが、古い=悪いというのも、間違ってますね。「君は、将来、こうでなければいけないよ」と方向付けてあげるのも、非常に大事だと思います。前述の期待と結びつけて、
「君はやればできるんだから、みんなのリーダーじゃなきゃいけないよ」などなど、言ってあげると、子供は、自分で目標に近づくにはどうしたらいいかを考えると思うんです。

 
 

1 件のコメント:

しょー... さんのコメント...

教育って。。。

難しいですね^^;